「サステナブルレザー」という言葉は曖昧に使われることが多いため、この言葉が何を意味し、何を意味しないのかを知っておくと役立ちます。革は主に食用として飼育された動物の原皮から作られ、なめしには実際に環境への負荷があり、サステナビリティの最も有力な根拠は、多くの場合、服が長く着られることです。このガイドではそれらの点を整理し、レザーウェアを購入する際に見るべきポイントをご紹介します。関連する衣類はこちらのカテゴリーに掲載しています( )。
要点
- レザーワーキンググループ(Leather Working Group)によると、革の大半は食用として飼育された動物の原皮から作られています。そのため、原皮を再利用することは、サステナビリティの問題の一部にすぎません。
- 革の多くはクロムなめしで作られています。植物タンニンなめしは植物由来のタンニンを使い、見た目や風合いが異なります。
- レザーワーキンググループはタンナリー(なめし工場)の環境パフォーマンスを監査しますが、その監査は農場レベルの影響を測るものではありません。
- 実際に差がつくのは長持ちさせることです。何年も着られる一着は、短命な何着かの代わりになります。
サステナブルレザーとは
サステナブルレザーに法的な定義は一つもありません。実際には、この言葉は四つの領域を指します。原皮の出どころ、なめしの方法、衣類の作り方、そしてどれだけ長く使われるかです。主張の強さは、それぞれの裏付けとなる根拠で決まるため、この四つのうちどれを裏付けられるのかを販売者に尋ねるのは妥当なことです。
原皮の出どころ
革は食品産業の副産物です。レザーワーキンググループは、食用として飼育された動物の原皮が世界の革の99%を占めており、革の生産がなければ廃棄物になると説明しています。廃棄されるはずだった原皮を活用することは確かな利点ですが、だからといって革が環境への影響のない素材になるわけではありません。
なめしと認証
なめしは、原皮を安定した革に変える工程です。クロムなめしは世界で主流の方法で、廃棄物が適切に管理されないと水や土壌を汚染するおそれがあります。植物タンニンなめしは、植物の樹皮や葉に天然に含まれるタンニンを使う昔ながらの代替方法で、見た目や風合いが異なります。
レザーワーキンググループは、革の製造業者やサプライチェーンの関係者を監査する非営利団体です。その基準では、環境への影響、化学物質の管理、動物福祉、社会的責任、トレーサビリティ(追跡可能性)を確認します。タンナリーの監査は有用な目安ですが、評価するのはタンナリーであり、動物が育てられた農場ではありません。そのため、完全な答えではなく、判断材料の一つとして読み取るのが適切です。
耐久性、修理、受注生産
衣類において、購入者が左右できる要素は長く使うことです。きちんとお手入れされた革は長期間使い続けられ、環境への負荷を長い年月の着用に分散させることができます。革のサステナビリティは、購入時点で終わらず、製品をどう使い、どう手入れするかにまで及びます。
受注生産は、注文を受けてから裁断するため、売れ残りの在庫を避ける方法の一つです。Leather Collectionでは、衣類を受注のうえ手作業で製作しており、 や などがあります。長く使うアイテムを選ぶなら、サイズ直しや修理ができる衣類を探してみてください。もう一着ご覧いただきたいジャケットとして、こちらもあります( )。
レザーウェアを購入する前に確認したいこと
- どの革が使われていて、原皮がどのようになめされたかを販売者が説明できますか?
- タンナリーは、レザーワーキンググループのような第三者の監査を受けていますか?
- その衣類は受注後に裁断されていますか、それとも大量生産ですか?
- 体型が変わったとき、直しや修理ができますか?
- 着る場面に合った裁断で、長く使い続けられますか?
長持ちさせるための革のお手入れ
お手入れ表示やメーカーの指示に従ってください。適した製品は、各アイテムの仕上げや作りによって異なります。女性向けのスタイルは、 に掲載しています。
よくある質問
革は食肉産業の副産物ですか?
おおむねそのとおりです。レザーワーキンググループによると、食用として飼育された動物の原皮が世界の革の大半を占めています。廃棄されるはずだった原皮を活用することは利点ですが、畜産やなめしによる環境への影響がなくなるわけではありません。
レザーワーキンググループとは何ですか?
レザーワーキンググループは、革の製造業者やサプライチェーンの関係者を監査する、世界的な非営利団体です。その基準は、環境への影響、化学物質の管理、動物福祉、社会的責任、トレーサビリティを対象としています。監査が示すのはタンナリーの状況であるため、それだけで農場レベルの影響や、特定の衣類のサステナビリティまでが判断できるわけではありません。
植物タンニンなめしの革は、クロムなめしの革よりサステナブルですか?
植物タンニンなめしは樹木由来のタンニンを使う方法で、廃棄物が適切に管理されないと水や土壌を汚染するおそれのあるクロムなめしに代わる、昔ながらの方法です。植物タンニンなめしの革は見た目や風合いが異なり、衣類によって向き不向きがあるため、選択は工程だけでなく製品によっても変わります。
受注生産は廃棄を減らしますか?
注文を受けてから裁断すれば、売れ残るかもしれない在庫を作らずに済みます。これが受注生産の衣類における、廃棄削減の主な根拠です。ただし、端材や革そのものの環境負荷がすべてなくなるわけではないため、何年も使い続けられる衣類と組み合わせてこそ最も効果を発揮します。
執筆:Leather Collection編集チーム




