レザージャケットは何年も着続けられますが、何年もつかは、革のグレード、原料となる革の種類、そして保管や手入れの仕方で変わります。すべてのジャケットに当てはまる年数はないため、このガイドでは購入前に見るべきポイントと、購入後の手入れ方法を解説します。
この記事のポイント
- 革の寿命はグレード、革の種類、手入れで決まり、すべてのジャケットに当てはまる年数はありません。
- フルグレインレザー (full-grain) は銀面層をそのまま残した革で、経年変化の風合い(パティーナ)が育ちます。「ジェニュインレザー」は特定のグレードを指す言葉ではありません。
- ボンデッドレザーは細かく砕いた繊維とバインダーで作られ、数年でひび割れや剥がれが出ることがあります。
- メーカーの指示どおりの手入れ、正しい吊り下げ保管、熱と湿気を避けることが、革を守ります。
革とは何か
革は、腐らないように鞣した動物の皮です。鞣しによって、皮のコラーゲンが安定します。最も古い方法は植物タンニンを使うもの(植物タンニン鞣し)で、クロム鞣しは硫酸クロムを使い、工業的には最も速い方法だとWikipediaは説明しています。
皮の層構造
皮は複数の層でできており、ジャケットにどの層が使われるかで、経年変化の仕方が変わります。
- 銀面(グレイン):最も外側の層で、繊維がより細かく密に詰まっているため、強度と耐久性を生みます。
- 真皮(コリウム):その下にある、より繊維質の層です。床革は、銀面を分離したあとに残った真皮から作られます。
本物か偽物か
おしゃれに見えるレザージャケット(例: )が本革かどうかは分からないため、素材の表記を読むことが大切です。合成素材や複合素材を使ったジャケットもあり、ラベルの用語には、聞こえほど明確でないものもあります。
スタイルを問わず、 から まで、確認すべき点は同じで、どの革か、どのグレードかです。
革のグレードの比較
フルグレインレザー
フルグレインレザーは銀面層をすべて残しており、表面を削り取っていません。使い込むうちに経年変化の風合いが育ち、傷や自然なばらつきも見えたままになります。表面を研磨で除いていないため、耐久性と最も結びつけて語られるグレードです。
トップグレインレザー (top-grain) と銀面補正レザー (corrected-grain)
トップグレインレザーは皮の外側の層から作られ、真皮の一部を含む場合もあります。銀面補正レザーは、表面に仕上げ加工を施して、より均一な見た目にしたものです。仕上がりは均一で色も付けやすい一方、仕上げによって革本来の表情が隠れることがあります。
ジェニュインレザー
「ジェニュインレザー」という言葉は、特定のグレードを表すものではありません。多くの場合、大幅に加工された床革を指すため、ラベルに「ジェニュインレザー」としか書かれていなければ、品質について買い手に伝わることはほとんどありません。
ボンデッドレザー
ボンデッドレザーは、細かく砕いた革の繊維を天然ゴムまたはポリウレタンのバインダーと混ぜ、裏地の上に貼り合わせたものです。Wikipediaは、低品質なボンデッドレザーは早ければ数年で表面が剥がれ、修理が難しい、あるいは不可能だと述べています。
動物の皮の種類
グレードは皮の加工のされ方を表し、動物の種類は手ざわりと重さを変えます。革の最大の供給源は牛で、羊、ヤギ、豚がそれに続きます。
カウハイド(牛革)
カウハイドは最も一般的なジャケット用の革で、重厚なバイク用ジャケットからファッションスタイルまで幅広く使われます。
ゴートスキン(ヤギ革)
ゴートスキンは、ジャケット、ブーツ、その他の製品でよく選ばれる素材で、より軽いジャケットがほしいときに選ばれることが多い革です。
シープスキン(羊革)とラムスキン
シープスキンはやわらかく、防寒着に使われます。シアリングやファーのライニング付きのジャケットは、独立したグループとして販売されており、 などがあります。
ピッグスキン(豚革)
ピッグスキンは衣類や手袋に使われますが、ジャケットでは牛、ヤギ、羊に比べると一般的ではありません。
レザージャケットはどのくらいもつのか
Wikipediaによると、手入れされた革は数十年もつことがありますが、ジャケットの実際の寿命は、上記のポイントと使い方によって決まります。毎日雨や日差しの中で着るジャケットは、たまに着て丁寧に保管するジャケットより早く傷みます。ボンデッドレザーのような複合素材は例外で、わずか数年で剥がれ始めることがあります。
レザージャケットを長持ちさせる方法
1. 折りたたまない
折りたたむと、元に戻らないシワができることがあります。肩の形が保たれるように、幅広で立体的なハンガーに掛けて保管してください。
2. 温度と湿度に注意する
熱は革を乾燥させ、湿気はカビを招くため、高温の屋根裏や湿った地下室より、涼しく風通しのよい場所が適しています。条件が悪いと、時間とともにお手持ちのジャケット(関連カテゴリー: )の寿命が縮むことがあります。
3. お手入れ方法に従う
ケアラベルまたはメーカーの指示に従ってください。適したコンディショナーやオイルは、革の仕上げと構造によって異なります。使う前に、目立たない場所で必ず試してください。
4. 直射日光と熱を避ける
直射日光やヒーターは革を乾燥させます。ジャケットが濡れたときは、熱源のそばではなく、室温で自然乾燥させてください。
5. 定期的に汚れを落とす
ほこりはやわらかい布で拭き取り、クリーニングや保湿はケアラベルまたはメーカーの指示に従って行ってください。軽い手入れをこまめに行うと、汚れが表面に入り込むのを防げます。
まとめ
レザージャケットが最も長持ちするのは、革が良質なグレードで、用途に合った革の種類を選び、持ち主がメーカーの指示どおりに保管と手入れをしたときです。ラベルをよく読み、「フルグレインレザー」「銀面補正レザー」「ジェニュインレザー」の意味を知っておくと、購入の判断がしやすくなります。
よくある質問
レザージャケットは何年もちますか?
決まった年数はありません。手入れされた革は数十年もつことがありますが、結果はグレード、革の種類、着る頻度、保管と手入れの仕方によって変わります。ボンデッドレザーは例外で、数年で剥がれ始めることがあります。
ジェニュインレザーは本物の革ですか?
はい、本物の皮から作られていますが、この言葉は特定のグレードを表すものではありません。多くの場合、大幅に加工された床革を指します。フルグレインレザーとトップグレインレザーは強い外側の層をより多く残しているため、ジェニュインレザーという言葉よりも品質をよく表します。
フルグレインレザーとトップグレインレザーの違いは何ですか?
フルグレインレザーは銀面層をすべて残し、表面を削り取らないため、時間とともに経年変化の風合いが育ちます。トップグレインレザーは外側の層から作られますが、より均一に見えるように研磨や仕上げが施されることがあり、自然な傷あとが隠れる場合があります。
レザージャケットはどのように保管すればよいですか?
直射日光と熱を避け、涼しく乾燥した風通しのよい場所で、幅広で立体的なハンガーに掛けて保管してください。折りたたむとシワが残ることがあるため避けてください。クリーニングや保湿は、ケアラベルまたはメーカーの指示に従ってください。
執筆:Leather Collection編集チーム




