オーダーメイドのドライビンググローブを注文する価値があるのは、既製のサイズでは指が長すぎる、手のひらがゆるい、あるいは車や気候に対して裏地が合わないといったときです。大切な判断は、革、裏地(または裏地なしにすること)、フィットの三つで、互いに影響し合います。薄い革で裏地がなければハンドルの感触が最も伝わり、厚い革や暖かい裏地にすると、その感触を少し犠牲にして寒い時期の快適さを得ることになります。
このガイドでは、それぞれの選択でグローブの性質がどう変わるか、注文前に何を採寸すべきか、メーカーに何を確認すべきかを解説します。対象は一般道を走る際のドライビンググローブです。バイク用やモータースポーツ用のグローブは求められる性能が異なるため、違いを説明するのに役立つ場合にだけ触れます。
この記事のポイント
- 伝統的なドライビンググローブは薄くて柔らかい革で作られ、通常は裏地がないため、ハンドルの感触がはっきり伝わります。
- ラムスキン、カウハイド、ゴートスキンは性質が異なります。薄い革は柔らかく、厚い革はしっかりした感触です。
- 裏地は暖かさを加えますが、その分厚みも増すので、裏地を考慮してサイズを選びましょう。
- ドライビンググローブは、指の動きを妨げずにぴったり合うものを選びます。注文前に手を採寸してください。
- 適したお手入れは革と仕上げによって異なるため、完成したグローブのケアラベルに従いましょう。
ドライビンググローブは一般的なグローブと何が違うのか
WikipediaのDriving gloveの項目によると、ドライビンググローブとは通常、ステアリングホイールやシフトレバーのグリップを高めるための、非常に薄く柔らかい革の手袋状のものを指します。同じ資料には、ドライビンググローブが登場したのはハンドルがむき出しの木製や金属製だった1890年代で、クラシックなデザインは裏地がなく、縫い目が外側にあり、カフが短く、手首にスタッド式の留め具が付いていると記されています。ナックル部分が開いたものや、指と手のひらに通気孔があるものもあります。
こうした細部は、どれもオーダーで変えられる選択肢です。外側にある縫い目は、指先のごわつきを抑えます。短いカフは、ハンドルを切るときに袖や手首の邪魔になりません。手首の留め具があれば、かさばるストラップなしでグローブを締められます。既製のグローブでこうした特徴が固定されている場合、変えられるのはサイズだけです。オーダーメイドなら、どの部分を変更できるかをメーカーに確認しましょう。
ドライビンググローブの革の選択
Wikipediaのグローブの素材と裏地の概要では、革製グローブに使われる皮として、ラムスキン、カウハイド、ディアスキン、ゴートスキン、シープスキンが挙げられています。ドライビングで実際に違いが出るのは、優劣というより、厚みと表面の感触です。
ラムスキン
ラムスキンは通常、薄くて柔らかいため、ハンドルの感触を最も重視する場合によく選ばれます。この は、通気孔の付いた裏地なしのメンズ向けドライビンググローブの例です。正確な革の種類はページでご確認ください。一般に、薄い革は乱暴な扱いに弱くなります。
カウハイド
カウハイドは一般に、ラムより厚く硬めです。ドライビンググローブでは、しっかりした感触になりやすく、手になじむまで短い慣らし期間が必要になることもあります。しっかりしたグローブが好みのドライバーや、ほかの作業にも使いたい方は検討する価値があります。
ゴートスキンなどの革
Wikipediaはゴートスキンを、耐久性はあるものの、ほかのグローブ用の革よりも粗いと説明しています。ディアスキンやシープスキンも使われます。厚みはなめし工場や仕上げによって異なるため、実際の手順としては、動物の名前だけに頼らず、メーカーに革の厚みと仕上げを尋ね、見本や説明を求めましょう。
裏地:なし、シルク、ウール、カシミヤ
裏地なしが、ドライビンググローブの古典的な作りで、最も薄い感触になります。裏地は暖かさのために加えます。Wikipediaのグローブの概要は、カシミヤを暖かく軽く快適、シルクは冬は暖かく夏は涼しい、ウールは天然の保温性と伸縮性があると説明しており、ウール混やアクリルも使われます。
裏地を選ぶと、フィットが変わります。裏地は指の内側のスペースを占めるため、裏地なしでぴったりのグローブでも、裏地付きではきつく感じることがあります。逆に、使ううちに裏地がへたって、ゆるくなることもあります。裏地付きを注文するときは、希望する裏地を伝え、サイズチャートがすでに裏地の分を見込んでいるかどうかを尋ねましょう。温暖な地域のドライバーは薄い裏地なしを使い続けることが多く、冬の寒い地域では、寒い時期用に裏地付きを注文することもあります。
| 選択 | 一般的な効果 | メーカーに尋ねたいこと |
|---|---|---|
| 薄い革、裏地なし | ハンドルの感触が最も伝わる | 縫い目の位置と革の厚み |
| 厚い革、裏地なし | しっかりしており、慣らしが必要な場合がある | 使ううちに革がどう柔らかくなるか |
| シルクの裏地 | 軽く暖かさが加わる | サイズが裏地を考慮しているか |
| ウールまたはカシミヤの裏地 | より暖かく、より厚くなる | ハーフサイズ大きくするべきか |
フィットを合わせる
Wikipediaのドライビンググローブの項目は、ドライビンググローブは手にぴったりとはめ、手の動きを妨げないようにするべきだと述べています。レーシング用は、手首やカフがタイトなものとされています。一般道で使う場合は、指先に革の余りがなく、ナックルを引っ張らず、手首の留め具を無理なく留められる状態ということです。
- メーカーのサイズガイドに従って、手(親指を除く)の最も広い部分の周囲を測ります。
- 最も長い指について、指先から手のひらとの付け根までの長さを測ります。
- 両手を測り、左右の差があれば記録しておきます。
- これらの数値をメーカー自身のチャートと比べます。サイズの基準はメーカーごとに異なるためです。
- 指を短くする、カフを長くする、留め具を変えるなどの特別な希望は、注文時の備考に書き添えます。
オーダーが特に役立つのは、手が標準サイズの中間にある場合や、指が極端に長い、または短い場合です。サイズが微妙なときは、メーカーのサイズガイド(当店では、二つのサイズの間なら大きいほうを検討することを勧めています)に従い、注文前に問い合わせましょう。
メンズとレディースのスタイル
ドライビンググローブにはメンズとレディースのカットがあり、違いは主に型紙にあります。指の長さ、手のひらの幅、カフの形です。メンズの品揃えは 、レディースの品揃えは でご覧いただけます。手の形が表示どおりとは限らないため、売り場の区分ではなく、採寸値をもとに選びましょう。
お手入れと注文前に確認したいこと
お手入れは革と仕上げによって異なるため、製品のケアラベルとメーカーの説明を基準にしてください。濡れたり汗をかいたりしたグローブは、通常、直接の熱を避けて自然乾燥させますが、付属の説明書を確認しましょう。注文前に、メーカーへ次の点を尋ねておきます。
- どの革を使い、厚みはどのくらいか。
- 裏地は選べるか、サイズにどう影響するか。
- 縫い目はどこにあり、留め具は変更できるか。
- 採寸はどのように行い、サイズが合わなかった場合に作り直しは可能か。
よくある質問
ドライビンググローブは裏地ありと裏地なしのどちらが良いですか。
クラシックなドライビンググローブは裏地なしで、革が薄く保たれ、ハンドルの感触が最大限に伝わります。裏地は暖かさを加えますが、多少のかさも出ます。冬に冷えた車内で過ごすドライバーは裏地付きを選ぶことが多く、穏やかな気候で運転する方は通常、裏地なしを好みます。裏地付きを注文する場合は、サイズチャートが裏地の厚みをすでに考慮しているかどうかを確認しましょう。
運転に最も柔らかく感じる革はどれですか。
ラムスキンのような薄い革は、一般に最も柔らかく、感触が最もよく伝わります。ただし、柔らかさは動物の種類と同じくらい、なめし工場、厚み、仕上げにも左右されます。カウハイドは通常より硬く、ゴートスキンは耐久性があるものの粗いとされています。メーカーに革の厚みと仕上げを尋ね、可能であれば説明や見本を求めましょう。
ドライビンググローブはどのくらいぴったりが良いですか。
指の動きを妨げず、ナックルを引っ張らないぴったり感が目安です。指先に革が余っていると、グリップと感触が損なわれます。手首の留め具は無理なく留められるものにしてください。採寸値が二つのサイズの間にある場合は、メーカーのサイズガイドを確認しましょう。
運転にバイクグローブ、またはバイクにドライビンググローブを使えますか。
用途が異なる作りです。ドライビンググローブは、手でハンドルの感触をつかめるよう薄く軽く作られており、バイクグローブはライディング中の保護を考えて設計されています。ドライビンググローブをライディング用の代わりにしてはいけません。想定された用途は、メーカーの商品説明で確認してください。
Written by the Leather Collection Editorial Team.

